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新作発表NO.8
Shanghai Now PartV


 1月・2月に続き、子青氏の「shanghai Now PartV」をお届けします。ご覧のように、今回の子青氏は水墨画といえば水墨画、水墨画でないといえば水墨画ではない「アバンギャルドな水墨画」に挑戦しています。面と線で構成したカラフルな都市の景観。明るい色彩は活気に満ちた都市のエネルギーの象徴でしょうか。墨の直線と墨のぼかしは高く広く領域を拡大し続ける都市のスカイラインやビルの有りようを示しています。画面下方には、人々の日常生活が、何故かここだけは具象として描かれ、活き活きとした暮らしぶりを伝えています。 
 中国4000年の歴史の中ではじめて経験する、都市の西洋化という大波。ここ上海は、東西文化の融合などというきれい事では済ませない、カオスの渦さえ貪るように飲み込んでいるようです。
 多くの絵に自転車に乗る人が登場しています。中国はすでに年産400万台もの自動車を生産するアジア有数の国に成長したと言われますが、10数億の民を抱えていては400万台という数字さえ鵞毛に等しく、庶民の交通手段の主役はまだまだ自転車にあるようです。
 巨大な龍・中国は、戦後の日本が走ってきた何倍ものスピードで高度成長路線を疾走しています。とりわけ上海におけるそれは、都市の西洋化とともに顕著なもので、子青氏の言葉を借りれば「東西文化、新旧文化の衝突と共存」の、真っ只中にあるようです。  
 なお、展示作品は美麗額に納め、特別価格8,800円でご提供いたしますので、お気に入りの作品がございましたら、ご注文ください。

わたくしの上海

子青画・文
 今回は上海の風景、それも建物を中心に描いてみました。私の目に映る上海の建物は、活気溢れる一種の”新旧混合体”です。街を歩く度に、いつもながら私は、多様性と新旧の対比に驚かされます。では、上海の街に見る対照的な風景のいくつかを絵にしてご紹介しましょう。
 街の中心を通貫して流れる黄浦江の西岸、外灘には百年の歴史をもつ洋風の建造物がずらりと並び、かつての外国租界風景をそのままにとどめています。対岸(東岸)には超近代的な高層ビルが立ち並び、二つの風景は今や上海の象徴といってもよく、だれが見ても衝撃を覚える風景です。このほかにも、街のいたる所で様々の対比が見受けられます。新しい高層マンションの真下には古い民家がマンションを見上げるように広がり、同じ民家であっても、黒瓦の屋根と白壁を持つ中国伝統の建築スタイルと、旧租界が残した赤レンガやコンクリートの洋風スタイルの民家が交じり合い、競い合っています。さらにモダンなオフィス街の隣は、今なお踏ん張る古い工場が元気に烟を吐いています。
 街の中心には1920年代のキリスト教会が姿建ち、不思議な光景を呈しています。中国は仏教の国でキリスト教徒は極端に少ないのですが、若者の間では最近、教会で結婚式をあげることが流行っており、教会も面映い風情を見せながら、突然の賑わいを楽しんでいるようです。そうです。今日の上海ほど、「東西文化、新旧文化の衝突と共存」を目の当たりにできる都市はありません。

 異文化の衝突と共存と申せば、東京でも一様に見られる現象ですが、上海のそれはより強烈で、統一感と清潔感に満ちた落着のある東京のスタイルとは別種の、遅れてきた大都市の不条理をたくさん抱えた、追いつけ追い越せの気忙しさを感じます。それはあたかも、遮二無二にご一新の道を邁進した、明治の日本風景に譬えられる気がします。混沌のなか、それでも元気にマイペースで、明るく生きる庶民の姿こそ、いつに変わらぬ上海のライフスタイルであり、大きな魅力です。未曾有の発展とカオスの中を生きる人々の息使いを、ぜひお伝えしたくて、今回は新しい水墨画に挑んでみました。上海の魅力とともに水墨画における「私の冒険」にも、関心お寄せいただければ幸いです。これからも折にふれ、上海の今をご披露させていただきたいと考えています。どうぞ、ご期待ください。

絵画展示
@浦東風景A
高層ビル街と旧租界(外灘)の洋風ビル
A浦東の風景B
高層ビル街
B高層マンションと古い住宅街A C高層マンションと古い住宅街B
D街中で凧上げを楽しむ人々 E市街地にある古い工場A
F市街地にある古い工場B G街の中心にあるキリスト教会
H市中の公園 I夜の帰宅

 展示した作品の画像データはダウンロードでき、営利を伴わない個人及び公共機関に限り、ご自由にお使いいただけます。ちょっぴり高価なプリント用紙に印刷しインテリア絵画としてお楽しみいただいたり、絵葉書やホームページのイメージデータなどにもご利用いただけます。「著作権と使用範囲」をお読みになり、ルールを守ってご使用ください。なお、営利を伴うご使用は禁じております。(ご希望の向きは弊社までご相談ください)



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